1984 年 25 巻 2 号 p. 163-167_1
鶏肉中のデコキネート残留量を蛍光検出器付高速液体クロマトグラフィー (HPLC) により測定する方法を検討した. 試料にメタノールークロロホルム混液を加えホモジナイズし遠心分離した後, 上澄液を減圧濃縮し次いで酢酸エチルと分配した後, 酢酸エチル層を蒸発乾固し残渣をクロロホルムに溶解しHPLCに供した. カラムは Zorbax ODS, 移動相は, 0.001M塩化カルシウム-メタノール-水 (9:1) 混液, 検出は励起波長326nm, 蛍光波長384nmで行った. 回収率は, 0.01, 0.05及び0.5ppm添加でそれぞれ94.0, 99.0及び97.4%であり検出限界は1ngであった.