1985 年 26 巻 2 号 p. 208-212_1
HPLCによる食品中のテオブロミン, テオフィリン及びカフェインの同時分析法を確立した. これらの精製を行うため, 茶及びインスタントコーヒーについては蒸留水で抽出した後, さらにクロロホルムに転溶した. また, ココア及びチョコレートについては蒸留水と四塩化炭素を用いることにより, 簡便に油脂の除去と同時に抽出を行うことができた. HPLCの測定条件は, カラムにFLC-ODSを, 移動相に水-アセトニトリル (150:10) を用いた. 本法によるこれらの食品からの回収率は88~92%であった.