1986 年 27 巻 1 号 p. 75-80_1
食品中のテオブロミンの定量をガスクロマトグラフィーにより行った. 試料に炭酸水素ナトリウムを加え弱アルカリ性として煮沸抽出, n-ヘキサンで脱脂後, 塩酸でpHを1~2に調整し, 食塩を20%添加, 溶解させ, ジクロロメタン転溶によるクリーンアップを行った. 試験溶液について内部標準法により定性, 定量を行った結果, 良好なクロマトグラムが得られ, 回収率は99~101%, 変動係数は3%以下と満足しうる結果が得られた. また本法における定量限界は50μg/gであった.