食品衛生学雑誌
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酸素電極法による香辛料の酸化防止効果の測定
平山 晃久山崎 真美渡辺 徹志小野 真由美福井 昭三
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1986 年 27 巻 6 号 p. 615-618_1

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抄録

酸素電極を用いる Berner らの方法を一部改良し, これを用いて市販香辛料15種の酸化防止効果について検討した. 方法としては50ml遠沈管を反応容器とし油脂は紅花油を用い45°においてヘミン添加後脂質過酸化による溶存酸素の減少を酸素電極を用いて経時的に測定した. 測定値としては誘導期 (a), 50%溶存酸素減少時間 (b) 及びそのときの酸素減少速度 (O2ppm/min) で表した. 15種香辛料のメタノールエキス中7種に陽性対照の1%BHT (a=11.5min, b=21.0min) より強い酸化防止効果が認められた. 最も効果の見られたのはシナモンで a=49.8min, b=69.8minであった. またオールスパイスは a=19.0min, b=62.8minとaの値が少ない割にb値の長い特異な試料であった.

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