食品衛生学雑誌
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製粉及び加熱工程における小麦とその製品の Fusarium mycotoxins, ニバレノール, デオキシニバレノール, ゼアラレノンの残留
田中 敏嗣長谷川 明彦山本 進松木 幸夫上野 芳夫
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1986 年 27 巻 6 号 p. 653-655_1

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抄録

Fusarium toxins に自然汚染した小麦を製粉した際, 原料小麦濃度と比較してニバレノールとデオキシニバレノールは小麦粉にそれぞれ30%と60%が残留し, ゼアラレノンは10%以下と減少した. 一方, ふすまではいずれも2.4~3.4倍と増加した. また, 汚染小麦粉及びマイコトキシン添加小麦粉を加熱調理 (170°,30分) してもこれら toxins 含量はいずれも, ほとんど減少を認めなかった.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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