1987 年 28 巻 2 号 p. 109-114_1
国際酪農連盟 (IDF) が乳・乳製品におけるブドウ球菌の発育の状態を知る目的で提案した TNase 検出法について, 米飯食品を対象にその適用性について比較検討するとともにその改良を試みた. その結果, 米飯などの炭水化物を主成分とする食品については, 検体を直接トリス緩衝液に加えて TNase 抽出液を調製するだけで十分 TNase の検出が可能であり, また反応板の試料注入孔の直径を大きくし, 試料注加量を増すことによって, TNase の検出感度を高めることができた.