食品衛生学雑誌
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ガスクロマトグラフィーによる食品中のアスパルテームの定量
片岡 洋行山本 芳子真鍋 啓子蒔田 政見
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1987 年 28 巻 4 号 p. 273-276_1

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抄録
食品中のアスパルテーム (APM) をガスクロマトグラフ (GC) を用いて定量する方法を検討した. 試料からAPMをメタノールで抽出後, N-イソブトキシカルボニル化及びメチルエステル化してGCへ注入した. 検量線は, 2~100μgの範囲で原点を通る直線性を示し, 再現性も良好であった. 本法を用いれば, 食品中に共存する可能性のある他の食品添加物, 有機酸, アミノ酸などの影響を受けることなく, 簡便, 迅速に定量できた. 各種食品に添加したAPMの回収率は95~100%であり, また繰り返し測定の変動係数も0.2~4.3%と精度よく定量できた.
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© 社団法人 日本食品衛生学会
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