食品衛生学雑誌
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セミミクロ高速液体クロマトグラフィーによる食品中のカテキン類及びメチルキサンチン類の定量
寺田 久屋鈴木 晃世田中 治夫山本 勝彦
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1992 年 33 巻 4 号 p. 347-354_1

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抄録

セミミクロHPLCを用いカテキン5種類 (エピガロカテキン, エピガロカテキンガレート, エピカテキン, エピカテキンガレート, カテキン) とメチルキサンチン3種類 (テオフィリン, テオブロミン, カフェイン) の同時定量法を検討した. 試料からの抽出溶媒として40%エタノールを用い, 精製に Sep pak C18を利用し, HPLCには内径2.1mmの Inertsil ODS-2カラムを使い, 検出はUV 207nmで行った. 茶浸出液, 抹茶アイスクリーム, 抹茶煎餅, 抹茶ゼリー及びウーロン茶抽出物入りキャンディーについて行った添加回収実験の結果, カテキン類では, 回収率が83.2~120.4% (変動係数0.4~9.4%), メチルキサンチン類では, 回収率が53.0~106.4% (変動係数0.8~11.0%) であった. 定量限界は, 高感度分析が要求される加工食品において, いずれの物質とも0.1μg/gであった.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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