食品衛生学雑誌
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標準添加ヘッドスペース-ガスクロマトグラフィーによる天然着色料製剤中の残留溶剤の分析
植松 洋子広門 雅子平田 恵子中島 和雄風間 成孔
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1993 年 34 巻 3 号 p. 232-238_1

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抄録

天然着色料中の残留溶剤として, FDAで残留許容限度の定められている7種類の有機溶剤について, ヘッドスペース-GC法による簡便な同時定量法を作成した. 試料をバイアル瓶にはかり取り, 水及び塩化ナトリウムを加え, 密栓した後, 50°の恒温水槽中に1時間静置し, 気相1mlをガスクロマトグラフに注入した. パックドカラム, G-カラム ® 及びキャピラリーカラムを用い, 標準添加法により定量した. 本法を市販の天然着色料製剤35検体に適用したところ, FDAの許容限度を超えるメタノールが20検体から, アセトンが3検体から, イソプロパノールが1検体から検出された.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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