食品衛生学雑誌
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ファストセミミクロ高速液体クロマトグラフィーによる加工食品中のルチン及びクェルセチンの定量
寺田 久屋宮部 正樹
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1993 年 34 巻 5 号 p. 385-391_1

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抄録

加工食品中のルチン及びクェルセチンの同時定量をファストセミミクロHPLCを利用して検討した. ルチン及びクェルセチンは, メタノールで加熱還流抽出した後, Sep pak C18で精製し, HPLCに供した. 分析カラムにはファストHPLC用の粒子径3μmの Capcell pak C18-SG120を内径2.1mm, 長さ80mmのセミミクロカラムに充てんしたものを用い, 波長350nmの吸光度で測定した. 分離条件を通常サイズの分析カラムと比較し, このファストセミミクロHPLCの利点を明らかにした. そば粉, そばボーロ, チョコレート, 清涼飲料水及び畜肉ハムについて行った添加回収実験の結果, ルチンは, 回収率が83.9~99.4% (変動係数0.8~7.3%), クェルセチンは, 回収率が84.7~93.8%, (変動係数1.5~5.8%) であった. 定量限界は, いずれも0.05μg/gであった.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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