ピーナッツ中に混在する不良豆の選別除去によるアフラトキシン含有率の低減効果について検討した. ピーナッツ選別工場で用いられている代表的な工程を調べた結果, アフラトキシン除去率は, それぞれの選別方法により, ほぼ0~100%と大きく異なった. アフラトキシン汚染豆の除去は人による選別が最も有効であった. 色彩選別機によるカビ汚染豆の除去には選別機の適切な条件設定が必要であった. 篩や風力選別機による方法では除去率が低かった. また, 高濃度にアフラトキシン汚染された検体では, これらの選別方法を組み合わせても,アフラトキシンB1の濃度を規制植である10ppb以下には低減することができない場合があった.