食品媒介病原菌及び衛生指標菌の加圧処理による不活化特性について圧力の変化と加圧保持時間の関連性を検討した. A. hydrophila は供試6菌株中圧力に対して最も感受性が高く, 108CFU/mLの菌数が250MPa・10minで102CFU/mLに減少した. 他のグラム陰性株では同様の不活化には P. aeruginosa で250MPa・30min, S. Typhimurium で300MPa・30min, E. coli 及び S. Enteritidis では400MPa・10minの処理を必要とした. S. aureus は供試菌株の中で耐圧性が最も高く, 600MPa・30minでも生残菌が検出された. 不活化が急速に進み, また加圧時間延長による不活化が認められるそれぞれの菌株に特有の圧力帯が存在した.