食品衛生学雑誌
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GC-FPD及びGC/MSによる農作物中のジスルホトン代謝物の分析
田中 康夫笹尾 忠由桐ヶ谷 忠司細井 志郎河村 太郎中澤 裕之
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1999 年 40 巻 2 号 p. 137-142_1

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抄録

かぶの葉試験溶液の有機リン系農薬を炎光光度検出器付きガスクロマトグラフで測定したところ, クロマトグラム上に大きな2つの未知ピークが検出された. この2つのピークをGC/MSで同定を試みた結果, ジスルホトンの最終代謝物であるジメトンチオールスルホン (以下: P=O・SO2と略す) 及びジスルホトンスルホン (以下: P=S・SO2と略す) と確認した. 更に, 農作物中の残留分析を行ったところ, かぶ, かぶの葉及びカリフラワー各1検体からP=O・SO2 (0.22~1.6μg/g) 及びP=S・SO2 (0.002~0.54μg/g) を検出した.

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© 社団法人 日本食品衛生学会
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