1999 年 40 巻 5 号 p. 401-406_1
畜水産物中に残留するスピラマイシン (SPM) の簡易な評価法として, SPMの主成分スピラマイシンI (SPM-I) 及びその代謝物ネオスピラマイシンI (NSPM-I) のHPLCによる定量法を検討した. NSPM-IはSPM-Iを酸処理することにより調製した. 試料調製は, 1.2%メタリン酸-メタノール (5:5v/v) で抽出し, Bond Elut SCXによりクリーンアップを行った. 本法による牛肉, 豚肉, 鶏肉に対するSPM-I, NSPM-Iの添加回収率は, 0.2μg/gの添加で80%以上, 検出限界は0.05μg/gであった.