2000 年 41 巻 1 号 p. 30-37_1
国産農作物, ニューギニア産トウモロコシなどから分離した12株の Fusarium spp. について, コーングリッツを基質として培養し, フモニシン産生能をポストカラムHPLCで調べたところ, 9株がフモニシンを産生した. 更に, フモニシン産生能が高い3株について, LC/MSを用いて詳細に解析した. その結果, フモニシンB1 (FB1) のモノメチルエステル体が, 国産玄米から分離した F. proliferatum 株で産生されることを明らかにした. またグレープフルーツから分離した F. moniliforme 株の培養抽出物から新規FB1異性体を検出した.