小児耳鼻咽喉科
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原著
金沢方式による言語指導を受けた聴覚障害児・者の言語性知能
橋本 かほる, 能登谷 晶子, 原田 浩美, 伊藤 真人
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2011 年 32 巻 3 号 p. 317-322

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抄録
  金沢方式による訓練を受け 9 歳以上に達した聴覚障害児・者のうち,動作性知能が正常範囲にある18名の言語性知能に関与する項目について検討し,以下の結論を得た。言語性知能(VIQ)の中央値は92で,成績幅は60–124であった。VIQ が正常以上であったものは14/18名(77.7%)であった。口答で検査可能であったものは16/18名(88.9%)であった。VIQ に関与する因子を検討した結果,動作性知能(PIQ),訓練開始年齢,平均聴力レベルのいずれの因子も VIQ 値に関与せず,会話明瞭度だけが関係を示した。また本研究から,聴覚障害児が正常範囲の音声言語を獲得するためには,必ずしも高い動作性知能を必要とはせず,むしろ乳幼児期からの聴覚に加えて手話や文字言語による日本語の構造を脳内に構築する金沢方式が有効であることが示唆された。
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© 2011 日本小児耳鼻咽喉科学会
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