抄録
本稿では、幼稚園教諭・保育士を志望する学生が、どのような課題を抱えているか把握することを目
的に、1949年から2018年9月末までに発表された保育・学生に関する研究の論文表題4672題をテキ
ストマイニングの手法を用いて分析した。
その結果、最も研究がなされている可能性のある語は「実習」であることがわかった。研究が数多く
行われているということを、関心が集まっている事象と解釈するならば、学生が直面する困難なことは
資格取得のために必須の各種実習であると言い換えることができる。そして指導する側も、型にはめた
指導ではなく個別に、学生それぞれに対応するように指導が行われた結果が研究という形として現れて
いるのではないかということを指摘した。
年代別で確認すると1989年-1998年の段階で実習という語が登場しており、高度成長期からの変
革の時期を背景とした社会の変化の表れが学生の意識の変化の現れという結果となってきているのはな
いかといえるだろう。
また、「不安」という語が関連して出現していることから、学生がどのような不安を抱えているか把
握し、実習前により個別に、詳細にケアする必要があるという示唆が得られた。