抄録
子どもの社会性の発達を調べるため、0歳児から5歳児まで、ひとり遊び16種類とみんな遊び22種類のそれぞれについて、子どもたちは1【しない】・2【あまりしない】・3【どちらでもない】・4【まあまあする】・5【よくする】を保育者に5段階で評定してもらった。その結果、0、1歳だとひとり遊びをみんな遊びよりも多くするが、2歳になるとそれが逆転し、子どもたちは、みんな遊びの方を多くするようになった。みんな遊びには相手が居て、意図・誘い・同意・拒否など、重要な社会心理的なやりとりが含まれるので、それができるだけの社会性の発達があったとみるべきである。2歳児でみんな遊びがひとり遊びを上回ったことは、1歳から2歳にかけて子どもの社会性が著しく発達したことを表わすものである。心の理論との関連でいえば、子どもたちは、従来よりずっと早い段階から心の推測・憶測を始めると考えるべきであろう。