計測自動制御学会 部門大会/部門学術講演会資料
第34回 計測自動制御学会北海道支部学術講演会
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スペクトル拡散音波を用いた距離センサの基礎研究
武信 誠一山根 章生崔 龍雲伊与田 健敏渡辺 一弘久保田 譲
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p. 33

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抄録

現在, 自律移動ロボットなどに用いられている超音波センサの主な使用方法として超音波パルスの送受信機を1対として搭載する. パルスを送信すると同時に受信を開始し, 反射波の伝播時間から物体との距離を検出するというものである. これらを同時に使用すると, 干渉波の影響により誤動作の原因となる. そのため周囲の障害物を同時に検知することは不可能であり, 時々刻々と変化する環境に対応することは非常に難しい. また, 雑音下における使用も誤動作を起こしてしまう. その問題を解決する一手法として本稿では, 擬似乱数符号を用いて位相変調を行ったスペクトル拡散音波を用いて測距を行うことで干渉波·雑音に対する耐性と高い距離精度を求めることが可能であると考え, その基礎実験として拡散音波を利用して送受信機と障害物の距離を測定し, その有用性を検討した結果を報告する.

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