抄録
ホルムアルデヒド(HCHO)は,シックハウス症候群を引き起こす有害な物質として知られている。二酸化マンガン(MnO2)は室温においてもHCHOと反応し二酸化炭素(CO2)を生成するため,空気清浄材の主要な成分として実際に用いられている。MnO2には様々な結晶構造があるが,結晶構造の影響については未だ調査されていない。そのため本研究は高効率な空気清浄材のさらなる発展のため,HCHOの酸化分解に及ぼすMnO2試料の物理特性および化学特性を比較することを目的として行った。本研究において,著者らは破過試験と密閉式試験を用いてHCHOの除去性能および分解性能を検討した。その結果,除去性能にMnO2の結晶構造が影響することが示された(γ>α=ε)。一方で,CO2への転化への明確な影響はみられなかった。