室内環境学会誌
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カビ発育から測定する実測カビ指数と温湿度から計算する予測カビ指数の比較
阿部 恵子
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2006 年 9 巻 1 号 p. 17-24

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抄録
カビ指数は生物的な気候パラメータで, 好乾性カビEurotium herbariorumを封入した試験片を調査箇所に曝露し, その発育(すなわち調査環境に対するカビの応答)と曝露期間から計測するものである。カビ指数は調査箇所がどの程度カビが発育しやすい環境(気候)であるかを示す指数である。
鎌倉市の木造戸建住宅で駐車場軒下(外気)と東西の床下に温湿度記録計と上記試験片を吊り下げ, 2003年に温湿度とカビ指数を測定した。温度と相対湿度は1時間ごとに自動計測し, カビ指数は上記試験片の曝露期間を1週間として毎週測定した。測定された温度と相対湿度からエクセルソフトの関数“INDEX”を使ってカビ指数を計算し, 得られたカビ指数(予測カビ指数)と上記試験片を用いて測定したカビ指数(実測カビ指数)を比較した。予測カビ指数は実測カビ指数に近い値を示し, 外気でも床下でも季節的な変動パターンはほぼ同じであった。
正確な温度と相対湿度のデータが得られれば, 気候の履歴からカビ指数が計算でき, さらに, 建築設計の段階で温湿度シミュレーションからカビ指数をシミュレーションすれば, カビ汚染のない快適な室内環境を創ることが可能になる。
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