抄録
中国の大中節検査について、サンプリング誤差及び格付信頼性を調べるため、区分別節出現割合が異なるいくつかの出現モデルを設定し、抽出実験を行うと共に、その結果を日本の節検査についての同様の実験結果と比較した。
サンプリング誤差、誤格付率ともに、節1個あたりの失点が大きい大節の出現割合が高くなるほど大きくなり、また、該当格別にみると、誤格付率は、格幅が小さい上位格になるに従って大きくなっていることがわかった。また、日本の節検査と比較すると、同一の該当格では、格幅が小さい方が誤格付率が大きくなっていることがわかった。