近年はLED照明の普及が進んでいるため,LED照明が与えるカイコ用人工飼料の飼料価値低下について調査した.50 µmol/m2/sの青色LED,赤色LED,緑色LED,白色LED照明を96時間照射した人工飼料で,孵化直後のカイコ幼虫で摂食試験を行った結果,全暗条件下の人工飼料は問題無く摂食したのに対し,各種LED照明を照射した人工飼料は全く摂食しなかった.次に,異なる照度の白色LED照明を照射した人工飼料に対する摂食試験では,1 µmol/m2/sの白色LED照明を96時間照射した人工飼料は摂食したのに対し,5 µmol/m2/sの白色LEDを照射した人工飼料は全く摂食しなかった.そして,10 µmol/m2/sの白色LED照明を12時間照射した人工飼料の摂食率が100%であったのに対し,24時間照射した人工飼料は,摂食率が約14%にまで低下した.以上により,照度や照射時間を考慮に入れれば,白色LED照明でも飼育が可能であることを示すことができた.