総合危機管理
Online ISSN : 2432-8731
小型ドローン操縦教育におけるリスクマネジメントの視点の検討
海老根 雅人飯田 涼太五十嵐 仁黒木 尚長
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2021 年 5 巻 p. 19-27

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抄録

近年、小型無人航空機(以下ドローン)は非常に速い速度で進歩し、ドローンの操縦において、その技術習得に比較的多くの時間がかかるにも拘わらず幅広い分野で用いられている要因は、地上のシステムに与える影響が小さい点、ドローンが各々自立して動くことにより臨機応変なネットワーク形成が可能である点、高所において人が作業を行うよりも安全性が高い点、そして有人ヘリコプターや大型航空機に比べてコストを低く抑えることが可能である点などが挙げられる。上記の利点を生かし、災害現場の状況把握や高速道路維持作業、地下鉄トンネル内状況把握等の試験運用が行われており、そのためのドローン操縦者の育成も同時に始められているが、ドローン操縦教育の際に発生する事故等の報告及び対策は述べられていない。本研究では、ドローン利用経験のある調査対象者に行った自由記述式アンケート結果からドローンの操縦教育におけるリスク及びリスクマネジメントの視点を明らかにし、そのリスクマネジメントのあり方を検討した結果、WHOが提唱する深刻な危機を予防するために3 つの予防、「事前」、「実施中」、「事後」におけるリスクが明らかとなり、「教育を受ける側に求められるリスクマネジメント」と「教育を行う側に求められるリスクマネジメント」の二つの側面があることが明らかとなった。

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