2010 年 51 巻 2 号 p. 11-19
本研究では,子ども自らが活動を客観視できるワークシートを考案し,それを用いて子どものメ夕認知の促進を図ることを目的とした。この目的を達成するため, まず,子どもが進行中の活動に対する思考(認知レベル)とその活動を客観視する思考(メタレベル)を往復できるメタ認知支援ワークシートを考案した。そして,考案したワークシートを用いることによって子どものメタ認知が促進したか否かを検証するため,小学校第5学年の児童53名を対象にして,単元「もののとけ方」において授業を行った。その結果考案したワークシートを用いることにより,子どものメタ認知が促進したことを確認できた。