Skin Cancer
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投稿論文
陰茎手術における術後の工夫
青木 繁阿部 浩之岩崎 純也小野 公司浅野 千賀藤本 典弘小林 孝志多島 新吾
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2009 年 24 巻 2 号 p. 287-291

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抄録
76歳,男性の外陰部に生じた乳房外パジェット癌に対して,センチネルリンパ節生検,腫瘍切除術,再建術を施行した。センチネルリンパ節生検は,左鼠径部から2個,右鼠径部から1個摘出したが,いずれも陰性であった。腫瘍切除範囲は,陰嚢全域と陰茎体根部側2分の1であった。腫瘍切除後の欠損は,分層網状植皮により再建した。術直後創部の安静と植皮片の固定性の維持のために,我々の考案した方法で創部の安静をはかった。その結果,術後経過は良好で,植皮片は全生着した。
 術後11ヵ月は再発なく経過している。患部の瘢痕拘縮も少なく,機能障害もない。
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© 2009 日本皮膚悪性腫瘍学会
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