抄録
46歳,男性。幼少期より左大腿に黒色結節があった。1~2ヵ月前に,周辺に黒色結節が新生し,当科受診。左大腿に10×5mmの黒色結節がみられた。全切除生検を行い,悪性黒色腫と診断。追加切除,左鼠径リンパ節郭清術を施行。病期はpT3aN2aM0,stage IIIAであった。術後早期より局所再発を繰り返し追加切除していたが約6年後には切除不能となった。約7年後,左大腿部前面の紅色結節より大量の動脈性出血あり救急受診。同日は結紮縫合にて止血し,翌日に深大腿・内側/外側大腿回旋動脈より経カテーテル動脈塞栓術を施行した。さらに入院後よりMohsペーストを併用したところ,腫瘍は徐々に黒褐色に変化し止血効果が得られた。悪性黒色腫の皮膚転移からの出血に対する経カテーテル動脈塞栓術は,有効であると考えられる。