抄録
理論的に腫瘍サイズは,腫瘍細胞の数で表され,腫瘍細胞の数は細胞分裂回数で表すことができる。細胞分裂回数を腫瘍直径の関数として数学的に表現し,これを簡便な表に示し実用に供した。転移性腫瘍サイズを経時的に測定した場合,この表を利用して転移の理論的な発生時期を逆算できることを示した。この方法が,通常は理解しにくい症例の経過の解析に有用なことを3症例で例示した。また,フォローアップの時期設定の理論的根拠としても利用可能なことを示した。これまでの観察期間の1/10の期間に次回のフォローアップが必要なことになる。