2017 年 32 巻 2 号 p. 197-201
セツキシマブ併用放射線療法は頭頸部扁平上皮癌において有効性が示されており,有棘細胞癌に対する効果も報告されている。今回我々は手術治療に同意が得られなかった3例の有棘細胞癌に対してセツキシマブ併用放射線療法を行った。セツキシマブは初回400 mg/m2,2回目以降250 mg/m2を週1回,計6~8回投与した。その間,放射線治療を併用した。治療により3例中1例で完全奏効,2例で部分奏効の結果を得た。Grade 3以上の有害事象は生じなかった。セツキシマブ併用放射線療法は有棘細胞癌においても治療の選択肢の一つになり得ると考える。