Skin Cancer
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第31回日本皮膚悪性腫瘍学会
後頭部に発生し縫合線より頭蓋内浸潤を認めた悪性黒色腫の1例
中西 崇詞萬木 聡飯岡 弘至光井 康博佐々木 智賀子浅井 英樹山中 佑次谷口 晃桑原 理充
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2017 年 32 巻 2 号 p. 202-206

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抄録

43歳,男性。後頭部皮下腫瘤を主訴に近医で穿刺,前医で摘出を試みられたが,出血などがあり一部切除のまま当科に紹介された。前医切除片の病理検査で悪性黒色腫などが疑われていた。当科で局所麻酔下に全切除生検を施行したところ頭蓋骨皮質にも黒色部位認めたため,改めて全身麻酔下に頭部皮膚の追加切除,センチネルリンパ節生検,後頭部黒色斑を中心に1.5 cmマージンでの頭蓋骨切除を行った。追加切除皮膚とセンチネルリンパ節は陰性であったが,頭蓋骨縫合線に腫瘍細胞が胞巣を形成して浸潤性に増殖しており,深部断端は陽性であった。硬膜浸潤も疑われるため,後日さらに頭蓋骨と硬膜を追加で摘出し,また脳皮質の表面も生検したが陰性であった。その後肝転移を認め,化学療法も効果なく1年9ヵ月後永眠された。熱傷瘢痕癌で頭蓋骨縫合線より硬膜浸潤した例の報告はあるが,悪性黒色腫の頭蓋骨縫合線を通じた頭蓋内への浸潤の報告例はなかった。

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© 2017 日本皮膚悪性腫瘍学会
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