2018 年 32 巻 3 号 p. 285-289
48歳,男性。初診4ヵ月前に右側頭部に径8 mm大の結節を自覚した。病理組織学的に腫瘍は囊腫様構造を呈しており,腫瘍細胞は好酸性の細胞質と偏在性で大型の核を有していた。免疫染色でS-100,Melan-A,HMB-45陽性であり,rhabdoid melanomaと診断した。自験例ではPET-CTを含む全身検索で原発巣と考えられる病変は認めていない。皮膚原発のrhabdoid melanomaは国内外での報告は13例目であり,稀な疾患であるため報告する。