Skin Cancer
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一般演題
鼠径リンパ節転移を来した原発不明扁平上皮癌の1例
川﨑 彩加, 柴山 慶継, 今福 信一
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2021 年 36 巻 1 号 p. 21-25

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抄録

81歳,男性。悪性腫瘍の既往はない。X年5月頃左鼠径に皮下腫瘤を自覚し,増大,圧痛を伴うようになった。近医で左鼠径リンパ節腫脹を指摘され,当院に紹介となりPET-CTで同部位に異常集積を認めた。左鼠径リンパ節摘出術を施行し,高分化型扁平上皮癌リンパ節転移の病理像であった。全身精査を行ったが明らかな原発巣はなく,原発不明扁平上皮癌と診断し,左鼠径リンパ節郭清術を行った。術後17ヵ月経過するも再発,転移は認めていない。原発不明癌は悪性腫瘍全体の1~5%を占め,転移の組織型は腺癌や未分化癌,低分化癌が多く,扁平上皮癌は極めて稀である。原発不明癌は一般的には予後不良であるが,原発不明癌の中でも扁平上皮癌の鼠経リンパ節転移例は予後良好群にあたり,早期に診断し適切な治療を行うことで長期生存も期待できる。原発不明扁平上皮癌の鼠経リンパ節転移例は以上のことを踏まえて治療・経過観察する必要がある。

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© 2021 日本皮膚悪性腫瘍学会
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