Skin Cancer
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一般演題
緩和的放射線療法が有用であった肛門部高度扁平上皮内病変の1例
吉谷 州太小野 祥子大塚 俊宏福永 淳森脇 真一
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2024 年 39 巻 3 号 p. 253-258

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抄録

87歳,女性。肛門部全周性に6.5×4cmの紅色,表面乳頭状の皮膚腫瘍を認めた。病理組織学的所見では表皮全層にわたって核異型のある異常角化細胞が増殖していた。腫瘍細胞は表皮内に限局しており,真皮への浸潤はみられなかった。免疫染色にてp16陽性であり,ヒトパピローマウイルス(human papilloma virus;HPV)ジェノタイプ判定を行ったところHPV35型DNAが検出された。肛門部高度扁平上皮内病変(high-grade squamous intraepithelial lesions;HSIL)と診断し放射線緩和照射(39 Gy/13 Fr)を行った。放射線療法により腫瘍は平坦化し,治療6ヵ月後も合併症なく経過している。自験例で検出されたHPV35型は高リスク型に分類され,腫瘍の増殖に関与していると考えられた。従来ではHSILの治療に局所切除が行われているが,放射線療法も有用である可能性が示唆された。

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© 2024 日本皮膚悪性腫瘍学会
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