Skin Cancer
Online ISSN : 1884-3549
Print ISSN : 0915-3535
ISSN-L : 0915-3535
一般演題
紅皮症型菌状息肉症と結節硬化型ホジキンリンパ腫を併発した1例
木村 エレナ濱田 利久伊藤 一真乗松 雄大赤塚 太朗森村 壮志渡辺 玲子小無田 美菜林 雄一郎菅谷 誠
著者情報
ジャーナル 認証あり

2024 年 39 巻 3 号 p. 299-305

詳細
抄録

69歳,女性。2015年から躯幹四肢に紅斑が出現し,難治のため2022年12月に当院を受診。鱗屑が著明で紅皮症を呈していた。血液検査でWBC 7,670/µL(好酸球8.7%,異常リンパ球0%),可溶性IL-2受容体2,030 U/mL,LDH 168 U/L,抗HTLV-1抗体陰性。病理では真皮上層に帯状に小型リンパ球が浸潤しており,一部表皮内にも浸潤していた。表皮内に浸潤するCD3陽性細胞はCD4優位であった。PCR法によるT細胞受容体遺伝子再構成検査でクローンを認めたが,末梢血ではクローンを認めなかった。紅皮症型菌状息肉症と診断し,ステロイド外用に加えてエトレチナート40mg,PSL10mg内服を開始。PETで両腋窩リンパ節,両鼠径リンパ節,左外腸骨リンパ節にFDG異常集積あり。左鼠径リンパ節の病理ではCD30,CD15陽性の大型細胞の浸潤を認め,結節硬化型ホジキンリンパ腫Ⅲ期と診断。A-AVD療法を開始したが,有害事象により3コースで終了。紅皮症は改善し,PSLを中止して経過観察中である。

著者関連情報
© 2024 日本皮膚悪性腫瘍学会
前の記事 次の記事
feedback
Top