Skin Cancer
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術後1年2ヵ月で多臓器転移を来した表在拡大型悪性黒色腫 (Stage IA) の1例
北畑 裕子岡田 知善鈴木 啓之下島 博之原 弘之照井 正
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2006 年 21 巻 1 号 p. 27-30

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抄録
51歳, 男性。幼少時より前胸部右側に黒色斑を認めた。数年前より次第に拡大し, 針で突いていた。2003年9月, 内科診察中に皮疹を指摘され当科を受診した。現症: 前胸部右側に12×8mmの境界明瞭な黒色から灰青黒色の色素斑を認め, ダーモスコピーでbluewhitish veilとstreaksを示した。同年10月, 生検で悪性黒色腫と診断した後, 辺縁より1cm離して切除・植皮した。組織型はSSM, Tumor Thickness (以下TTと略す) は0.9mmでpT1aN0M0 (Stage IA) であった。その後, 自己判断で放置していたが, 翌年12月右腋窩の腫瘤に気付き当科を受診した。尿中5-S-CDは926μg/dayと高値を示した。全身転移検索で多臓器転移が検出された。現在, DAC-Tam療法とインターフェロンβの局注で加療している。
Stage IAのearly melanomaであっても, 転移する可能性があり, 十分な患者の経過観察が必要であることを再認識させられる症例として報告した。
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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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