Skin Cancer
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多発肝転移を来した臀部メルケル細胞癌の1例
山田 陽三藤原 進山本 哲久福永 淳高井 利浩長野 徹錦織 千佳子寺師 浩人
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2006 年 21 巻 3 号 p. 314-317

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抄録
68歳男性。2003年5月中旬より右腎部に腫瘤を自覚し, 右鼠径部にリンパ節が腫脹してきたので2003年6月23日当科を受診した。初診時3.4×3.7cm大で弾性硬の紅褐色皮下腫瘤を呈し, 生検にてメルケル細胞癌と診断した。2003年7月30日広範囲切除, 右鼠径・外腸骨リンパ節郭清術を施行し, 右鼠径部リンパ節転移を認めたため, 術後放射線療法を追加した。その後再発転移なく経過したが, 2005年4月血清NSE値が上昇し, CT上で多発肝転移像を認めた。エトポシド・シスプラチン療法は効果なく, シクロフォスファミド・ドキソルビシン・ビンクリスチン療法が著効し, 一旦CRとなった。しかし, 10月に肝転移が再発し, 胸腔内転移も認め, アムルビシンを投与するも効果なく, 2005年12月永眠された。多発肝転移を来した症例で, 化学療法の選択に難渋した。
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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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