抄録
77歳女性。2005年7月頃から左上腕に小結節が出現, 7月29日近医受診し, 増大するため11月28日生検した。病理でメルケル細胞癌 (疑) のため12月9日蒲郡市民病院を紹介受診し, 12月16日当科紹介された。初診時左上腕内側に1.5cm大の赤色結節あり。腋窩・肘窩リンパ節腫大なし。切除・植皮とRI法および色素法併用での腋窩センチネルリンパ節生検施行した。原発部は小型の異型な円形細胞からなり, CK20 (+) , chromogranin A (+) でメルケル細胞癌と診断した。腋窩センチネルリンパ節内にCK20 (+) , chromogranin A (+) 細胞が数個の集団として孤立性に散在したため, リンパ節微小転移と診断した。腋窩リンパ節郭清のみ施行した。その後, 再発・転移を繰り返し, 切除と広範囲放射線照射するも, 治療に抵抗性である。初回切除後の放射線補助照射の必要性について考察した。