Skin Cancer
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植皮部, 採皮部およびリンパ節郭清創痕部に転移をみた表在拡大型黒色腫―スタンプ螢光法所見を含めて―
原 弘之森嶋 隆文花輪 滋柴田 明彦鮫島 俊朗兼松 秀一
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1989 年 4 巻 1 号 p. 88-94

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抄録

47歳, 女の左腕に生じた表在拡大型黒色腫の1例を報告した。自験例で興味あることは 1) 広範囲切除術, 大腿より遊離皮膚植皮術, 腋窩リンパ節郭清術施行5ヵ月後, 上部の部位にのみ限局して転移性黒色腫が出現したこと, 2) 植皮部の黒色丘疹の病理組織学的所見が表皮向性転移性悪性黒色腫のそれに一致していたこと, 3) 病巣割面からのスタンプ螢光法は黒色腫の術中迅速診断法として役立ったこと, 4) 尿中5-S-CDの経時的測定が黒色腫の腫瘍マーカーとして極めて有用であったことなどである。

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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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