培養メラノーマ細胞表面上のICAM-1発現に対するIFNの影響を単クローン抗体を用いた間接結合試験で検討した。さらに培養液中に遊離したICAM-1分子をdouble determinant immunoassayで検討した。IFNは細胞表面上のICAM-1発現を30~200%増強したが, IFN-γが最もその作用が強力であった。遊離ICAM-1も同様に増加し, 数十倍にも上がった。このように大量のICAM-1がメラノーマ細胞表面から遊離することは, ICAM-1発現と患者の予後との関連上極めて重要である。