琉球大学皮膚科学教室
1992 年 7 巻 2 号 p. 145-148
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60歳, 男性。右上口唇に生じた有棘細胞癌の1例を報告した。初診時, 右上口唇から鼻唇溝にかけ32×26×25mmの腫瘤がみられ, 腫瘤中央に口腔粘膜に穿通する痩孔を伴っていた。病理組織学的所見では, 表皮から真皮深層に角化傾向中等度の腫瘤細胞の島状浸潤がみられた。Recombinant Human-TNFを腫瘤に16回局注し, 59%の縮小率を認めた。局注2ヵ月後, 広範囲切除および口唇形成術を施行した。術後8ヵ月後現在まで再発を認めない。
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