皮膚の科学
Online ISSN : 1883-9614
Print ISSN : 1347-1813
ISSN-L : 1347-1813
症例
濾胞性リンパ腫に伴う insect bite-like reaction の1例
本田 真一朗山本 文平吉川 浩平藤本 徳毅
著者情報
ジャーナル 認証あり

2014 年 13 巻 1 号 p. 16-19

詳細
抄録
61歳,女性。2006年に腹腔内原発の濾胞性リンパ腫を発症し化学療法中。2011年9月より顔面,四肢にそう痒を伴う丘疹が出現し当科を受診した。虫刺の既往はなかったが,臨床所見と病理組織所見は刺虫症に酷似していた。濾胞性リンパ腫に伴う insect bite-like reaction と診断し,プレドニゾロン 10mg/日の内服を開始したところ皮疹は改善した。本症例ではこれまでの報告よりもより少量のステロイド剤内服で皮疹の改善がみられた。(皮膚の科学,13: 16-19, 2014)
著者関連情報
© 2014 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
前の記事 次の記事
feedback
Top