皮膚の科学
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症例
横紋筋肉腫の1例
良田 陽子鬼頭 昭彦西村 陽一田中 俊宏田邉 洋佐山 重敏
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2003 年 2 巻 2 号 p. 106-111

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抄録

7歳,女児。平成10年7月21日初診。2ヵ月前より鼻尖部に紅斑が出現し,徐々に拡大。初診時,鼻尖部に長径2cmの紅色ドーム状でその上に小腫瘤をもち,一部糜爛を形成する弾性軟の腫瘤がみられた。皮膚生検をしたところ小型で多形性を伴うN/C比の高い異型細胞が真皮に密に増殖し,免疫組織学的にケラチンやリンパ球系マーカーには陰性で,vimentinが強陽性,desmin,HHF35,myoglobinが一部の細胞で陽性であったことから横紋筋肉腫と診断した。外科的切除,化学療法,放射線照射を行ったが効果なく,肺,肝臓,腰椎,右大腿骨に転移し,平成13年2月8日永眠した。

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© 2003 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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