皮膚の科学
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講座
光皮膚科学 IV.
光線療法
堀尾 武
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2004 年 3 巻 2 号 p. 137-149

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抄録
光線療法は,現在行われている疾患治療法の中で最も古い歴史をもつと思われる。長い間,経験に基づいて行われてきたが,近年になってやっと理論的な治療法へと成長し,多くの疾患に用いられるようになった。種々の治療用光源も開発され,PUVA光化学療法,UVB療法,narrow-band UVB療法,UVA-1療法,光力学療法などがある。おもな適応疾患としては,尋常性白斑,乾癬,菌状息肉症,アトピー性皮膚炎など多彩である。免疫・アレルギー反応抑制作用が主要な作用機序と考えられる。紫外線療法の慢性副作用として,DNA損傷に起因する皮膚癌の発生を念頭において治療しなければならない。
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© 2004 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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