皮膚の科学
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使用試験
体幹・四肢に発症した各種炎症性皮膚疾患に対するアンテベートローション0.05%(一般名:酪酸プロピオン酸ベタメタゾン)の臨床効果
津田 達也林 義明宮田 明子南 祥一郎伊藤 孝明夏秋 優山西 清文
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2005 年 4 巻 6 号 p. 575-580

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抄録
アンテベートローション0.05%は,1g中に酪酸プロピオン酸ベタメタゾンを0.5mg含有する乳剤性のローション剤で,適度な粘度を有し展延性も優れた製剤である。ローション製剤の被髪部以外の病変に対する有用性を検討する目的で,体幹,四肢に発症した各種皮膚疾患を対象に,臨床上の有効性ならびに安全性を検討した。その結果,全般改善度は著明改善以上が66.6%,中等度改善以上が93.3%であり,副作用は特に認められなかった。このことから,アンテベートローション0.05%は,被髪部のみならず体幹や四肢等の広範囲の慢性炎症性皮膚疾患に対しても有用なステロイドローション剤であると考えられる。
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© 2005 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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