皮膚の科学
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使用試験
アトピー性皮膚炎患者の乾燥皮膚(皮脂欠乏症)に及ぼすビーソフテン®ローションの影響
-使用感と角層水分量(TEWL)-
堀川 達弥船坂 陽子長野 徹加茂 統良錦織 千佳子
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ジャーナル 認証あり

2008 年 7 巻 4 号 p. 482-488

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抄録

アトピー性皮膚炎17例の乾燥皮膚を対象にビーソフテン®ローションを8週間投与し,有効性および安全性の検討を行った。角層水分量は増加傾向を示したが有意ではなかった。経表皮水分喪失量は8週後では有意に低下した。乾燥,そう痒,紅斑,落屑,掻破痕の皮膚所見スコアは8週後では全ての症状が有意に改善した。Visual analogue scaleによる評価では,「見た感じのうるおい感」,「触った感じの滑らかさ」,「かゆみ」,「皮膚の色調」は8週後には有意に改善した。ビーソフテン®ローションの継続投与はアトピー性皮膚炎の乾燥皮膚に対して優れた治療効果を示し,高い患者満足度を与える薬剤であることが明らかとなった。

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© 2008 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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