抄録
皮膚超音波検査は近年多くの施設で用いられ,特に皮下腫瘍の非侵襲的診断としての有用性が示されている。今回,悪性黒色腫,乳房外パジェット癌,および有棘細胞癌の患者で,術前リンフォシンチグラフィーを施行しセンチネルリンパ節の同定が行われた症例14例に対して,同定されたリンパ節の超音波検査を術前に行い,術後の病理組織像との検討を行った。その結果,転移陽性リンパ節群では1)長径,短径ともに陰性群に比べ長く,長径/短径比が小さい2)形状が不規則である3)血流信号がリンパ節周囲に検出されやすいといった特徴的所見が得られた。この結果から,術前の超音波検査はセンチネルリンパ節の質的診断に有用であることが示された。