2010 年 9 巻 6 号 p. 521-525
扁平母斑に対してQスイッチレーザーを照射し,In vivo 共焦点レーザー顕微鏡 (In vivo reflectance confocal microscopy: RCM) を用いて治療前後の病態変化を観察した。照射前の扁平母斑では正常部に比べて輝度の高い白色顆粒が多く,真皮乳頭も多く認めた。照射後には白色顆粒は薄くなり,一部は非屈折性の黒い無機質な部分と変化しただけでなく真皮乳頭も減少していた。病理組織検査でも同様の結果が観察されることから,RCM は扁平母斑の病態を検討するのに有効な装置であると考える。(皮膚の科学,9: 521-525, 2010)