皮膚の科学
Online ISSN : 1883-9614
Print ISSN : 1347-1813
ISSN-L : 1347-1813
足白癬による環状紅斑型白癬疹の1例
東 禹彦久米 昭廣谷口 龍生須磨 升美櫻根 純子
著者情報
ジャーナル フリー

2002 年 1 巻 4 号 p. 290-293

詳細
抄録

33歳, 女性。8年間にわたって, 毎年春から夏にかけて四肢に繰り返し生じていた環状紅斑で受診した。環状紅斑部は真菌要素陰性であった。足底に鱗屑を認め, 直接鏡検で真菌要素を認め, 足白癬と診断した。トリコフィチン反応は48時間後は陽性で, 14日後には環状の紅斑となった。テルビナフィン, 抗ヒスタミン薬の内服とステロイド薬の外用で環状紅斑は治癒した。白癬疹として生じた環状紅斑と考えた。

著者関連情報
© 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
前の記事 次の記事
feedback
Top