埼玉医科大学雑誌
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原著
中国の伝統的漢方薬「益気養血扶正剤」の抗腫瘍活性と免疫細胞機能に及ぼす影響
2. マウスのマクロファージ細胞株J774.1 の形態変化の誘導とIL-12 産生の促進
中島 かおりDeng HongMa Xinling蓮見 賢一郎赤塚 俊隆和合 治久
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2001 年 28 巻 3 号 p. 117-124

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抄録
 中国の伝統的漢方薬である「益気養血扶正剤」(オウギ,ジュクジオウ,トウキ,ジュクシャ,タイソウ,ロクジョウの6種類から構成される:以下EYFZと略す)が抗腫瘍活性を示すことが担癌マウスの延命効果並びにNK活性促進から判明したので,本研究では第2としてマクロファージ機能への影響を知る目的で,同じBALB/c糸マウス由来のマクロファージ細胞株J774.1 細胞を用いてEYFZの影響をIn vitroで追究した.J774.1の培養液に種種の濃度のEYFZを添加した,細胞形態の変化を細胞機能活性化の視点で経時的に顕微鏡観察するとともに,マクロファージ産生サイトカインであるインターロイキン-12(IL-12)並びに腫瘍壞死因子(TNF-α)の産生への影響をRT-PCR法及びELISA法によって調べた.実験の結果,EYFZを添加すると,非添加群よりも早く細胞の大きさが増し,球状タイプよりも伸展タイプの数が増加することが判明した.一方,RT-PCR法でサイトカインmRNA発現を調べると,特にIL-12p35及びIL-12p40 がEYFZによって強く誘導された.またJ774.1 の培養液中IL-12産生をELISA法で検討した結果,実際にIL-12がEYFZ存在下で強く産生されることがわかった.以上の結果から,EYFZにはマウスのマクロファージ細胞株J774.1の機能を活性化する作用があり,細胞性免疫機能を亢進することが強く示唆された.
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2001 埼玉医科大学 医学会
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