バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
解説
空間におけるGaze(注視点)制御の特性
小野 誠司
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2017 年 41 巻 4 号 p. 189-193

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抄録
3 次元空間における動作には,自己と空間との相対的関係の認知が不可欠となる.この空間認知には,視覚からの入力 に加えて,前庭感覚や固有受容器による体性感覚からの入力が必要とされ,空間における対象物と自己との位置座標を再現している.さらに,対象物や観察者が移動する場合には,視覚入力と眼球運動,前庭感覚による頭部の運動を統合したgaze(注視点)の制御が重要な役割を果たしている.本稿では,gaze の空間的(絶対的)位置の変化と自己との相対的なgaze の変化に関与する制御特性について,眼球運動とgaze の制御に関連する大脳皮質および脳幹のニューロン活動に注目し,神経生理学的研究から得られた知見に基づいて解説する.
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© 2017 バイオメカニズム学会
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